第21回 全国花のまちづくりコンクール 花のまちづくり優秀賞

  (受賞者の写真は以下の画像よりダウンロードできます。)
花のまちづくりコンクール推進協議会長賞

豊田市・財団法人豊田市公園緑地協会(愛知県豊田市)《市町村部門》

豊田市・財団法人豊田市公園緑地協会(愛知県豊田市)
豊田市では2005(平成17)年に開催した愛・地球博を契機に花の施策を始めました。2006(平成18)年にその行動計画として、‘まちの美化’‘地域の景観と調和した花風景づくり’ ‘花のあるまちづくりの定着’を目的に「花やか豊田プラン」をつくり、10年後には市民が活動主体となった花のまちづくりが定着するよう、7年目となる現在も‘人づくり’‘体制づくり’‘モデルづくり’を事業の三本柱に据えて16の関連事業を展開しています。 豊田市の花のまちづくりは市民と行政、企業、専門家などからなる「花のあるまちづくり協議会」を組織し、それぞれがうまく連携・機能しています。自然と農業、工業、市民生活のバランスが良くとれ、これに花が加わったことで街の魅力が増しました。 実行計画をつくり将来を見据えた取り組みは高く評価できます。


社会福祉法人四方福祉会 四方保育所(富山県富山市)《団体部門》

社会福祉法人四方福祉会 四方保育所(富山県富山市)
職員42名、児童142名の保育所で、花に親しむ環境をつくることにより子どもたちが花に親しめる人に成長することを活動のねらいとしています。 この地区は漁港に近いことから、海岸の流木や船形のプランター、魚のオブジェなどを置くことで地域らしさを表現しながら、子どもたちが五感を使って花と親しめる花壇となるように工夫しています。 また、子どもが親や地域の人たちとで植えたプランターを地元の警察署、消防署、コミュニティセンターに配るなど地域に愛着を持つような活動もしています。 保育所が花づくりを通して、子ども達の感性を育みながら地域社会の一員としての役割を担うとともに、親子での花づくりにより関心が薄かった保護者が興味を持ちはじめるなど、子どもを通じて花のまちづくりに良い効果が表れている点は高く評価できます。


井畑花の道サークル(愛知県安城市)《団体部門》

井畑花の道サークル(愛知県安城市)
雑草が繁茂し不法投棄や交通事故が増加した猿渡川堤防を中心に、2001(平成13)年から花壇づくりに取り組んでいます。荒廃した堤防に美しい花を植えることで、環境美化や安らぎの提供、地域コミュニティの深まりなどの成果が見られます。 自主、自立、民主的な組織運営によって、堤防という制約が多い環境においても課題を克服する工夫がみられ、活動が着実に向上しています。 地域に根付いたボランティアとして参加者全員が楽しみながら活動することで、地域全体の意識が高まり、花のまちづくりが日常化しつつあり、他の地域へも波及しています。 雑草や花殻の堆肥化も望ましい状態で行われ、高齢者を中心に地域活性化にも重要な役割を果たし地域の無形資産にまで成長した活動は、市からも積極的に広めたい花のまちづくりのモデルとして高い評価を受けています。


高槻景観園芸クラブ(大阪府高槻市)《団体部門》

高槻景観園芸クラブ(大阪府高槻市)《団体部門
以前は散乱ごみが多かった高槻駅前や警察署を見かねて、現リーダーが2004(平成16)年から花壇づくりを始めました。 この活動に賛同する市民が仲間に加わり、現在では50人ほどで5ヵ所の花壇づくりをしています。限られた空間を最大限利用できるように、駅前花壇では立体的で奥行きのある花飾りとなるよう、花の特性を活かした配植や配色がされています。 また、花壇の栽培技術やデザイン性の向上のために、この会が主催するリーダー養成講座を開いたことが、市民のまちづくりへの関心の向上にもつながり、美しいまちづくりに寄与するようになりました。 市民の自主的な取り組みから端を発し、その結果が表れつつあり、今後の展開に大いに期待が持て、同時に行政でも市民と連携する事業が計画されるなど、他の地域への波及効果も表れ始めています。

花いっぱい運動推進グループ・長崎鼻BKネット(大分県豊後高田市)《団体部門》

花いっぱい運動推進グループ・長崎鼻BKネット(大分県豊後高田市)
この地区は、市街地から離れているため少子高齢化や過疎化の進行が懸念されていました。 その対策として、地域ボランティアの「花いっぱい運動推進グループ」と「長崎鼻BKネット」が協力して、長崎鼻およびその周辺12haの耕作放棄地を利用したお花畑づくりを2007(平成19)年から始めました。 主要なメンバーは14人ですが、現在では、年間で800人が参加する地域住民全員参加型のボランティア活動に発展し、四季を通じてナノハナ、ソバ、ヒマワリ、コスモスが背景にある名勝地の長崎鼻に調和した花景色をつくっています。 その一方で、花や実を原材料とする特産品の開発とその販売などで、ボランティア活動の安定や自立を目指した取り組みも行っています。 創意工夫と自立の姿勢が成果をあげ、美しい景観づくりと地域振興の模範的で優良な事例といえます。

鹿児島市立吉野小学校(鹿児島県鹿児島市)《団体部門》

鹿児島市立吉野小学校(鹿児島県鹿児島市)
自然の美しさの理解や情操豊かな人間の育成を図るため、2002(平成14)年から教育活動の一つに花を育てる活動を位置づけ、理科の専任教員を配置して全校児童・全教員による花づくりに取り組んでいます。 花づくりを授業や学校行事に上手く取り入れることで、児童が楽しみながら主体的に取り組む工夫が見られ、腐葉土作りでは近くの民有林の落ち葉かきを通じて里山の保全にも取り組むなど、活動は学内の花づくりにとどまりません。 花束や花苗の持ち帰りによって家庭への花のまちづくりの普及・定着化を図り、児童と教員、PTAが花づくりに一緒に汗を流すことによって信頼感も生まれています。 また、他校や公共施設などへ花苗を提供する活動や手紙を添えた花苗を近隣住宅へ配布する活動は、鹿児島市内への花のまちづくりの推進に大きく貢献しています。


角谷 一枝(群馬県太田市)《個人部門》

角谷 一枝(群馬県太田市)
1976(昭和51)年から35年かけて手作りで自宅の庭づくりに取り組んでいます。 キッチンガーデンなどの手作りの構造物も完成度が高く、バラを中心とした庭に高木や宿根草、オベリスクやパーゴラを用いた草花を立体的に配置し、ペーブメント、グランドカバーを上手く使い、花の特性を活かした四季折々の花が楽しめる庭になっています。 また家の中からの庭の見え方にも工夫が見られ、花殻や咲き終わった株の堆肥化や極力農薬を利用しない環境に配慮した栽培を心掛けています。 2010(平成22)年から始めたオープンガーデンには期間中300人の見学が訪れ、地域の花のまちづくりのリーダーといえる存在です。 同時に太田フラワーメイトを立ち上げ、先進地の視察、ぐんまこどもの国での花壇づくりなど、行政と連携した市内の花のまちづくりにも積極的に取り組んでいます。


滝澤 善隆・市子(長野県松本市)《個人部門》

滝澤 善隆・市子(長野県松本市)
道路沿いの自宅(敷地270坪)の半分をオープンガーデンにしています。 自宅は北アルプスが一望できる県道沿いにあり、手作りの庭は道路から小径をつくり、誰もがいつでも入れるようになっています。 楽しさや癒しをコンセプトにしたご夫婦による庭づくりは、枕木やレンガを使った手作りのステージやログハウス、庭に置かれた花器などもユニークで独創性があり季節性も感じられます。 本コンクールの第13回で最優秀賞を受賞しましたが、その栄誉に臆することなく、その後も「花庭訪問の会」「ささらガーデニングクラブ」のリーダーとして、花のまちづくりを地域や花仲間と一緒になって広範囲に続けています。 個人のガーデニングから花のまちづくりへと昇華させて活動を広げているその取り組みは高く評価されます。

鍋島 妙子(宮崎県宮崎市)《個人部門》

鍋島 妙子(宮崎県宮崎市)
庭づくりは近所を散策中にすてきなオープンガーデンを見せてもらったのがきっかけとなりました。 2003(平成15)年より宮崎らしさをイメージして樹木や花木、多年草などを組合せ、立体的で四季折々の花が咲く庭づくりをしています。 ビロウをシンボルツリーにして他の植物の緑も多く、その中に南国の花が散りばめられていますが、庭全体が落ち着いた雰囲気で心休まる空間となっています。 オープンガーデン サンフラワー宮崎のメンバーとなり、2004(平成16)年から庭を開放しています。今は通年を通して開放し見学者は年に300人ほどあります。 自宅以外でも市内にある公園、県立病院、中心市街地、公民館などでオープンガーデンのメンバーと一緒に花壇づくりに取り組んでいます。 質の高いオープンガーデンと街中での積極的な活動は高く評価されます。

二宮 ユリ子(宮崎県宮崎市)《個人部門》

二宮 ユリ子(宮崎県宮崎市)
仕事の退職を機に公民館講座でオープンガーデンの話を聞き、オープンガーデン サンフラワー宮崎の会員になりました。 2004(平成16)年よりオープンガーデンにして、今は通年開放で年に400人の見学者があります。 春はバラを中心に山野草類、夏は南国の花木であるイッペーやキンレイジュ、ジャカランダなどが咲き続け、バランスよく花木を植えて、明るく美しい庭は快適さと南国らしさを感じさせてくれます。 また、車庫のアルミフレームに2本のブドウの木が這わせてあり、ユーモラスな一面もあります。自宅以外でも市内にある公園、県立病院、中心市街地、公民館などでオープンガーデンのメンバーと一緒に花壇づくりに取り組んでいます。 自分にできることを楽しみながら取り組まれている姿は、力みがなく誰もが共感でき、好感が持て高く評価できます。

福島製鋼株式会社(福島県福島市)《企業部門》

福島製鋼株式会社(福島県福島市)
「きれいな工場から世界一の鋳物製品を」をスローガンに、2007(平成19)年より敷地内で花壇づくりをしていましたが、近隣の方にも花を楽しんでもらおうと工場の周囲でも花壇をつくるようにしました。 花壇の面積は工場の敷地内外で約860uとなり、今では花に囲まれた工場となっています。 花壇づくりは全従業員の75%が参加し、花壇づくりが鋳物工場のイメージを一新しました。活動は花壇の管理だけではなく、敷地内の落葉を集めて腐葉土をつくり、土づくりに役立てています。 東日本大震災で工場も大きな被害を受け、復興に1ヶ月強要しましたが、その間も花壇の手入れを継続し、4月下旬には花壇できれいな花を咲かせました。 近年では、近隣住民からの要望により工場周囲にも花壇を増やし、地域の環境美化を図っているなどの広がりが高く評価されました。





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