日本花の会

花のまちづくり

第10回優秀事例発表会

花のまちづくりのレベルアップを図るために、 全国花のまちづくりコンクールで入賞された方を中心にその取り組みを発表していただく花のまちづくり優秀事例発表会を毎年開催しています。

第10回 花のまちづくり優秀事例発表会(第24回コンクール)

日程

2014年10月23日(水)

場所

コマツビル(東京都港区)

花のまちづくり優秀事例発表

花いっぱいのやすらぎの街づくりを目指して
団体部門 さがみ野やすらぎ街づくり委員会 会長 関吉 実治 さん

海上文化都市に花開くRICローズガーデン
団体部門 六甲アイランドCITY自治会 ローズガーデンファミリー 代表 實光 良夫 さん

講座修了生がリードする花とふれあうコミュニティのまちづくり
団体部門 まちづくりリーダー養成講座OB会 代表 安尾 昌子 さん

「花のまちづくりでひとつになる南砺市」を目指して
市町村部門 南砺市 林政課 和田 幸子 さん

花のまちづくりスキルアップ

“和のガーデニング”
和のガーデニング学会 会長 青木 宏一郎 さん

写真:花のまちづくりコンクール優秀事例発表会

花のまちづくりの啓蒙・普及のため、全国花のまちづくりコンクールの優秀事例発表会及びスキルアップ講座を企画しています。

当日配布資料(プログラム・要旨)

第10回 花のまちづくりコンクール優秀事例発表会(第24回コンクール)

写真:花のまちづくりコンクール優秀事例発表会

花いっぱいのやすらぎの街づくりを目指して

さがみ野やすらぎ街づくり委員会 会長 関吉 実治 さん

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花いっぱいのやすらぎの街づくりを目指して

さがみ野やすらぎ街づくり委員会 会長 関吉 実治 さん

活動のきっかけ

平成12年に“今後の座間市のあり方について”という委員に任命され、花いっぱいの街づくりを提案しました。 この案が採用され、市より年間40万円の補助金が付いて『さがみ野やすらぎ街づくり委員会』の活動がスタートしました。 これからやってくる高齢化社会・ネット社会、そんな時代に必要な街とは、コンクリートで固められた街ではなくゆったりとした時間が流れるやすらぎの街が必要だ、そんな思いを込めて活動をはじめました。 まずは、皐月が植えられゴミ箱化している花壇の皐月をすべて撤去して花を植えてみました。 お花の好きな地域のご婦人方にその花壇一つ一つのメンテナンスをお願いしました。里親の誕生です。

活動で努力している点

私たちの活動場所は、“さがみ野街のガーデン”と称する花壇21か所と “さがみ野ストリートガーデン”と称する緑地帯のベルト花壇に分かれます。 街のガーデンは維持管理する里親と花苗を提供するスポンサーで成り立っています。 花壇がそれぞれ個性を持った花壇であってほしいと思っています。見ていただく人に楽しんでいただくためには、 同じような花壇では飽きてしまいます。里親の自由意思に任せて、それぞれがその里親しかできない花壇作りをお願いしています。 肥料や看板は委員会で管理しています。ストリートガーデンは年2回の植栽を行っています。 春の植栽は座間市立南中1年生と委員会メンバーで行います。 今年はそれに加えて米軍厚木基地の軍人さん100名も参加してくれました。 秋の植栽は『さがみ野的勤労感謝の日』と題して地域住民と委員会のメンバーでの植栽です。 回を重ねるごとに参加人数も多くなり家族での参加も増えています。 11月の朝7時から始まるこの作業は薄暗い時間ですが、小学生たちも自転車に乗って続々と集まってきます。 小学生から高齢の方まで今では200人ほどが集まる一大イベントになりました。 この作業は委員会で花の苗の配置・植え方などを計画して参加者に伝えています。 このイベントは植栽が終わると商店会からモーニングのサービスが行われます。 ホットドック・サンドイッチ・トースト・果物・飲み物などが用意され、 植栽の後に参加者全員で朝食を楽しみながらの語らいの時間にあてています。 朝食が終わると冬の寄せ植え教室を行います。街が花でいっぱいになったら自宅の玄関も花で飾ってください。 そんな願いではじめました。

  • 写真:花のまちづくりコンクール優秀事例発表会
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活動の成果

当たり前に一年中花の咲いている街・さがみ野はいつ行ってもお花がきれい、そんな声がたくさん聞こえてきます。 また病気がちで外出の機会が減っていた方も里親さんになったことで、毎日花の手入れの日課ができて元気なられました。 花の手入れをしていると、「いつもきれいに観させていただいています。」「ありがとうございます。」などの声が飛んできます。 何よりも「さがみ野につくとホッとする」と言っていただけるような街になりました。 里親さんも個人から団体での管理が多くなり老人クラブ・幼稚園・施設など幅広くなりこの運動の広がりがうかがえるようになりました。

今後の展開

さがみ野やすらぎ街づくり委員会を中心に行政・地域住民・学校・各事業所が一体になり この運動を座間市全域に広げていければと思います。花を植えることはそんなに大変ではないのですが、 水を散布したり草を抜いたりなどのメンテナンスが大変です。この辺の事も十分計画してこの街に住んでよかった。 そんな風に思える街づくりを続けていきたいと思います。

  • 写真:花のまちづくりコンクール優秀事例発表会
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写真:花のまちづくりコンクール優秀事例発表会

海上文化都市に花開くRICローズガーデン

六甲アイランドCITY自治会 ローズガーデンファミリー
代表 實光 良夫 さん

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海上文化都市に花開くRICローズガーデン

六甲アイランドCITY自治会 ローズガーデンファミリー 代表 實光 良夫 さん

活動のきっかけと活動概要

六甲アイランドCITYは神戸市が海を埋め立てて造った面積580haの海上文化都市です。 ヨーロッパでよく見られる都市内運河をイメージした親水公園「リバーモール」を中心に、 商業施設を含めた住宅地域が「シティヒル」と呼ばれる1周5㎞の緑の丘で囲まれ、優れた居住環境が整っています。

1995年1月17日の阪神・淡路大震災でまちの中心の「リバーモール」も被害を受けました。 維持管理をしている神戸市は、川を修復しながら運営していました。 しかし、経年劣化も進み、多数の漏水が発生していた一部支流については完全な修復はコスト面で困難との結論に至り、 支流の川を埋めて花壇にしたいとの提案がありました。住民はまちのシンボル的な川を埋めることに大反対でした。 六甲アイランドCITY自治会では、全住民アンケートを実施したうえで神戸市との協議を重ね①本流を川で残すこと、 住民が維持管理運営をするという条件で、②一部の支流を利用してガーデンを造ることが決まりました。 早速、自治会ではプロジェクトチームを立ち上げガーデンの検討に入りました。時を同じくして、 六甲アイランドの南端にある神戸国際大学の白砂伸夫教授が、たまたま六甲アイランドガーデン構想を発表されていました。 そこで、自治会・神戸国際大学の白砂ゼミ・神戸市の3者が協議してバラ園を作ることになりました。 神戸市がガーデンを造成、自治会が維持管理運営、イベント等の行事は神戸国際大学の白砂ゼミと自治会が共催することとし、 川をローズガーデンに変えて、魅力的なまちをつくる活動が始まりました。 プロジェクトメンバーからはバラ園の維持管理作業は難しいのではないかとの意見もありましたが、 全国のバラ園造りで、豊富な経験と知識をお持ちの白砂伸夫教授に相談に乗っていただき、無農薬での維持管理が可能で、 病気や害虫が少なく、一年中花が咲くローズガーデンの設計をお願いしました。また、水撒きはこまめに行うことが肝要と考えて、 自動散水装置に頼らず、手作業で行うことにしました。神戸市には各花壇に散水栓の設置と、ホースの収納場所造りをお願いしました。 住民の維持管理運営については、プロジェクトメンバーを主体にしたボランティアグループを造って自治会の内部組織とし、 イベント行事(バラ祭り)やその他の必要経費についての予算化を行いました。ボランティアについては、 自治会加入団体以外の六甲アイランドCITY内の全住民にも呼び掛け、現在40名で活動しています。 毎週水曜日の9時からを基本的な活動日に設定し、明るいオレンジ色のジャンパーを着て作業をしています。 バラ祭りの時期にアンケートの記入等を通じて新たなメンバーの獲得にも努めています。

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活動で努力している点

ボランティアグループの名前を「ローズガーデンファミリー」とし、家族のような温かい雰囲気を大事にしています。 メンバーはみんなバラ園の維持管理経験がないことから、バラの維持管理の講習会を毎年夏冬の2回行い、 知識や経験の蓄積を図っています。 また各地のバラ園を訪問して、バラ園管理者との意見交会等を通じて、自分たちのバラ園との違いや、 維持管理についてのノウハウを得ています。無農薬ということもありアブラムシ等も多数発生しますが、 早めに手作業で駆除しています。花殻摘みを励行し、落ちた花・葉などもこまめに拾ってガーデンを清潔に保ち、 バラの病気予防とガーデンの美観を保つことを心掛けています。 作業を見て通る住民からの温かい声にファミリーたちはいつも励まされています。

  • 写真:花のまちづくりコンクール優秀事例発表会
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活動の成果

人工の川をローズガーデンに変えることには、神戸市との間で決定してからも住民の中に反対する声が残りましたが、 いつでも川に戻せる形にすることで、ようやく決着がつきました。 現在では多くの住民から「川で残すよりもローズガーデンにして良かった」との声が寄せられるようになり、 そのことが何よりもの成果だったと思っています。バラ祭でのアンケート調査では、 ローズガーデンがまちづくりに役立つとの意見が大多数でした。我々がバラの維持管理作業、 講習会、バラ祭り、バラ祭り反省会、バス旅行等を通じて楽しく活動を拡げていくことでまちの活性化に繋がればと思っています。

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今後の展開

ローズガーデンファミリーの夢は拡がり、六甲アイランドCITYをバラのまちにしたいと考えています。 幸いCITY内には広い庭園を持つマンションが多数あり、その庭園がすべてローズガーデンになれば、 バラのまち六甲アイランドCITYが完成します。ローズガーデンファミリーも各マンションの住民で構成されていますので、 維持管理のスキルアップとメンバーの増員を行いながら、ローズガーデンの水平展開を図っていきたいと思います。 また、バラ祭りも見直し、島内の住民だけでなく島外の多数の方がバラを楽しんでいただけるようなイベントにして、 六甲アイランドの素晴らしさをアピールしていきたいと思います。

写真:花のまちづくりコンクール優秀事例発表会

講座修了生がリードする
花とふれあうコミュニティのまちづくり

まちづくりリーダー養成講座OB会 代表 安尾 昌子 さん

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講座修了生がリードする
花とふれあうコミュニティのまちづくり

まちづくりリーダー養成講座OB会 代表 安尾 昌子 さん

活動のきっかけと活動概要

平成14年、加古川市は市民の身近な潤いや安らぎの場としての緑の有効利用と、 花と緑にあふれたまち、美しく優しい「ふるさと」づくりと「ひと・まち・自然がきらめく清流文化都市」の実現を目指し、 「花とみどりのまちづくりリーダー養成講座」を日岡山公園といくびょう園で開催することになりました。

養成講座のコンセプトは、花と緑を手段にした人間性あふれるコミュニティの創造とボランティア精神を育み、 活動を通じて自らの自己実現を目指すことにありました。そのために、まず、一年草の種まき・育苗、植栽を学び、 公園内のコナラ、アベマキ、クヌギなどの広葉落葉樹を利用して腐葉土・土づくり、樹木の剪定・整枝などの作業を通じて、 仲間づくりの楽しみを培いました。

昭和32年に様々な運動施設を有する市の総合公園として開設された日岡山公園は、 面積は36ha、神社、御陵に隣接し古墳群を擁する歴史的な価値があります。春は1,500本の桜で有名ですが、 それ以外は日々の散歩やスポーツの競技場に利用される程度で、あまり特徴のない公園でした。 そこをより魅力的な人々が集う公園にしたいと、平成14年から12年間かけて受講中に花壇や庭園を制作し、 修了後は同期の有志がOB会を結成し、 水遣り・草取り・清掃などの維持管理をすることになりました。

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活動で努力している点

受講中は資材、時間、人手も豊富にありますが、修了後の活動となるとそのモチベーションを維持するのは難しいのですが、 集まる曜日を修了期毎で決め、毎月同窓会のような雰囲気で作業をしています。 水遣り当番も自主的に決め、助け合いながら続けています。

しかし、公園内の花壇・庭園の合計の面積は860㎡で鬱蒼とした大木が茂っている場所にあり、 女性一人では行けず、おまけにそれぞれ離れていて、公園入口から一番奥までは片道約600m以上あります。 高低差も数十mもあり、一番高いところには当初水の設備がなかったので、水遣りは大変な作業でした。 そこで市と交渉して大木を伐採して明るい空間を確保し、水栓を設け、人の来ない奥地から公園入口へ順番に花壇や庭園を作り、 活動の場を増やしていきました。

維持管理のためのハード面はこのように少しずつ整っていきましたが、継続的な活動をするためには色々の仕掛けが必要でした。 作業後に春ならば花見、秋はもみじ、花のきれいな庭や花壇巡り、食事会、スポーツ大会など、 楽しみを演出することで他の期との交流が図られ、信頼関係が生まれ、今のような人間関係が築きあげられてきたのです。

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環境への配慮と地域との連携

植物を育てることで身近な自然に気付かされことが多くなり、それは人と自然との共生に触れることとなり、 環境への配慮へとつながっていきました。 農薬をできるだけ使わない植物の育成、土づくり、リデュース、リユース、 リサイクルを考えた花壇設計・植栽計画を心掛けています。 また、次世代を担う子供たちに自然の楽しみや大切さを伝えるために、近隣の小学生の植栽や腐葉土づくり、 高校生の清掃活動、社会人団体との協力もしてきました。

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今後の展開

持続可能な活動にするために、リーダー養成講座修了生(認定者370名)の有志が平成17年、 NPO加古川緑花クラブ(H26.5.18現在会員135名)を立ち上げ、加古川駅、東加古川駅や他の公共地の緑化や維持管理に携わり、 市を訪れる人々の目を楽しませています。そのメンバーがOB会(165名)の中心メンバーとして活躍しています。

OB会の活動によって四季折々の花が咲き乱れるようになった公園を、 より多くの市民に利用してもらおうとガーデンロードマップを作成しました。 平成22年からは日岡山インタープリターを養成し、公園の案内も行っています。 また、コバノミツバツツジを2020年までに2,020本に増やそうと、実生の苗を育て新たな名所づくりに励んでいます。

育ち過ぎた樹木を剪定・整枝することで暗かった公園が明るくなり、散歩やジョギングする人、子供連れで公園に遊びに来る人が増え、 花いっぱいで明るく美しくなったと言われるようになりました。

会員の中には研鑽を積み養成講座の講師として、また、県内の名のあるガーデニングショーで好成績を収め活躍しています。 しかし、なによりの成果は、活動を通じて会員同士のつながりや絆が強くなったこと、 会員が人として生かされ自身の生きがいになっていることです。

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「花のまちづくりでひとつになる南砺市」を目指して

南砺市 林政課 和田 幸子 さん

市の概要

富山県の南西端に位置し、西部は石川県金沢市と白山市、 南部は1,000m~1,800m級の山岳を経て岐阜県飛騨市や白川村と隣接しています。

南砺市は、平成16年11月1日に8町村(城端町、平村、上平村、利賀村、井波町、井口村、福野町、福光町)が合併し、 「南砺市」が誕生し、今年は合併10周年を迎えます。山間部には、世界遺産に登録された「五箇山合掌造り集落」があり、 平野部では、緑豊かな美しい散居村が広がり、それぞれの地域で受け継がれてきた伝統と文化を守り続けています。

花のまちづくりにおける主な活動内容

「自然に優しいまちづくり」を目標に「花と緑の推進」に市民と行政の「市民協働」で取り組み、 花のまちづくりによる地域連携により住みよいまちづくりを目指しています。

(1)世界遺産「合掌集落」を花で飾るおもてなし(花いっぱいまちづくり事業)

①景観を活かす合掌集落の花飾り
平成7年(1995)に五箇山合掌造り集落(菅沼・相倉)は、岐阜県白川郷とともに、ユネスコの世界遺産に登録されました。 県外からの観光客は年間約17万人、また、海外のアジア方面からの観光客も年々増え、平成27年3月には、北陸新幹線の開通に併せて、この活動を平成24年度からはじめました。世界遺産登録となると、景観を配慮する制限等がいろいろあり、合掌集落の景観を再認識する必要があり、岐阜県中津川市へ視察研修に行き、「中山道こまちの会」の取り組み状況等について伺いました。また、寄せ植え華道の師範の方を現地に来てもらう等、数回の検討会を行いました。景観の調和をとった花台・プランター等の設置や市内の間伐材の再利用や流木の利用等、景観を活かす花飾りに工夫をしました。

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②駅、高速道路IC周辺の花飾りでのおもてなし
駅や高速道路を利用しての観光客にも花でおもてなしをするために、駅前やホームの中に、ハンギングバスケット等を設置しました。福野駅は、駅から約840mの道路の街灯37本にスリットとプランターを設置し、水遣りは、各家庭で行い、春と秋に花苗の植え込み作業を実施しています。花苗は市内の生産者が作った花苗を使用することにより、生産者との相乗効果も上げています。

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(2)「花壇コンクール」がつなぐ花づくりの交流

花と緑にあふれた豊かな地域づくりをめざし、地域の花壇づくりを推進するために「花壇コンクール」を行っています。 南砺市では約300の花壇、花壇面積は約15,000㎡、プランターの数は約4,000個あり、 公民館や保育園・学校等が地域の花壇づくりに取り組んでいます。旧町村→南砺市→県の3段階での審査会を行っており、 この花壇コンクールをとおして、花と緑の共通の話題により、地域間の交流が盛んに行われております。

また、市内の花壇をオープンガーデンにすることにより花づくりを通じての交流促進・連携をとっています。 保育園や児童会と花壇づくりを行っている地域も増え、将来を担う子供達にとっては、花壇づくりをとおして、 地域の人たちとのふれあいを大切にし、また、花にひとつひとつ命があるということの「花育」へとつながっています。

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(3)花のまつりが広げる花と緑の輪

南砺市では、花と緑の専門施設として「園芸植物園」と「いのくち椿館」の2つの施設があります。 スプレー菊を専門として、花と緑が身近に楽しめる「園芸植物園」、 そして、椿の研究と保存を目的に国内外の椿が展示してある「いのくち椿館」。 それぞれの施設の特徴を活かしたイベントとして、 「南砺花と緑のフェスティバル」「南砺菊まつり」「南砺いのくち椿まつり」を開催することにより、 地域振興と新たな花の文化の創造や定着に努めています。これらのイベントは市民のボランティアが主体となり、 企画運営を行っており、市民ボランティアの一体感が生まれています。

花のまちづくり活動の成果

世界遺産合掌集落をはじめとし、多くの観光地や駅前等に花でいっぱいのおもてなしをすることにより、 地域住民の花と緑に係わる活動が活発になっております。また、花壇コンクールをとおして、 花壇の栽培技術の向上と地域との相互の連携が図れ、住民参加によるイベントを開催することにより、 地域の発展と花と緑に関する関心が増えてきています。市民の目線で「花で何かできないか」等の声が多くなり、 積極的に動き出してくれる市民が増えることにより、住みよいまちづくりへとつながっているように思います。

今後の展開

市民の方々が心の底から、「このまちに生まれてきてよかった」、「住んでよかった」、「これからも住み続けたい」 と感じていただけるために、花と緑を通じて、市民協働の「花のまちづくり」でひとつになる南砺市を目指しています。 市民一人ひとりが地域に愛着と誇りを持ち、人と人とのふれあいと生活の豊かさを実感できるまち「南砺市」を築くことが大切であり、 そのためにも、今後も市民団体・町内会・企業・学校等と行政との花と緑に関するネットワークづくりが必要であり、 市民協働による花のまちづくりを目指していきます。

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花のまちづくりスキルアップ講座

写真:花のまちづくりコンクール優秀事例発表会

和のガーデニング
(和のガーデニング学会 会長 青木 宏一郎 さん)

[略歴]
千葉大学園芸学部造園学科卒業。 森林都市研究室を設立し、ランドスケープ・ガーディナーとして青森県弘前市弘前公園計画設計、 福島県裏磐梯高原猫魔スキー場計画、福島県下郷町(大内宿の町)景観形成基本計画設計などの業務を行う。 その間、東京大学農学部林学科、三重大学工学部建築学科、千葉大学園芸学部緑地・環境学科にて非常勤講師を勤める。