日本花の会

桜の名所づくり

桜の園芸品種認定制度

桜は変異性に富んだ観賞性が高い樹木であることから、現在も新たに発見または育成された桜が新品種として発表されており、 河津桜による桜名所地など新しい園芸品種は地域の活性化に大きく貢献しています。 当会では、平成26年度より桜の新しい品種を活用して名所づくりを進める住民団体や地方自治体をサポートすることを目的とした 「桜の園芸品種認定制度」を設けました。この制度は、新しい桜を名所づくりに活用するに当って、その名称を整理するとともに品種の保護や発展に寄与するため、 当会で特性を調査した上で園芸品種として認定するものです。認定は当会の規程に基づいて書類審査、標本審査、現地審査を経て認定し、認定された品種は当会のホームページや会報などで公表します。

申請に関する詳細については下記までお問い合わせ下さい。

〒307-0044 茨城県結城市田間2217 日本花の会桜見本園
TEL:0296-35-0235 FAX:0296-35-3385
メール:hananokai@hananokai-yuuki.jp

認定品種の紹介

(認定番号 第1号) 華加賀美 ハナカガミ Cerasus ‘Hanakagami’

写真:(認定番号 第1号) 華加賀美 ハナカガミ Cerasus ‘Hanakagami’
品種特性詳細
平成25年4月1日認定。申請者 こまつ日本花の会
華加賀美は、当会桜見本園内に植えられた奥州里桜の実生苗から田中秀明農場長が育成・選抜した桜で、 平成25年4月に全国さくらシンポジウムin小松開催を記念して命名・発表されました。 品種名は、こまつ日本花の会が「華やかで美しい加賀の國」にふさわしいとして選びました。 花は半八重咲で明るいピンク色、花着きがよい品種で4月上中旬に開花します。 命名を機に結城農場で苗木が生産され、石川県小松市を始め、各地に植えられ始めています。

(認定番号 第2号) 掛川桜 カケガワザクラ Cerasus ‘Kakegawa’

写真:(認定番号 第2号) 掛川桜 カケガワザクラ Cerasus ‘Kakegawa’
品種特性詳細
平成26年10月2日認定。申請者 掛川市
掛川桜は静岡県掛川市で田旗康二氏により育成されたカンヒザクラ系統の品種で、掛川城の南側を流れる逆川沿いの両岸、 約2㎞に渡り約230本が植えられています。 掛川桜の名は平成24年に掛川市緑化推進委員会により、これから市を代表する桜として命名されました。 花は一重咲で明るいピンク色、花着きがよく、3月上旬から開花し、観賞期間が2週間程度とやや長い品種です。 染井吉野の前にお花見ができるため、掛川城を彩る新しい桜名所地となり始めています。

(認定番号 第3号) 加計桜 カケザクラ Cerasus ‘Kake’

加計桜   00046 品種特性詳細 平成27年11月2日認定。申請者 加計 正弘 氏
加計桜は広島県安芸太田町加計の加計正弘氏邸で明治時代から栽培されている桜で樹齢100年生以上と推定されます。葉や花の形態的特徴からヤマザクラとカスミザクラが関係して生じた桜と推定され、地域を代表する桜として加計桜と命名されました。花は八重咲で明るいピンク色、花には芳香があります。花着きがよく現地では4月中下旬、広島市内では4月中旬頃に開花します。染井吉野が盛りを過ぎた後に開花するため、遅咲きの桜の名所として活用されることが期待されます。

(認定番号 第4号) ひたち雅 ヒタチミヤビ Cerasus ‘Hitachi Miyabi’

ひたち雅 品種特性詳細 平成29年3月1日認定。申請者 日立市
ひたち雅は、日本花の会桜見本園において田中秀明結城農場長により、松前八重寿の実生から育成された品種です。日立市の「池の川さくらアリーナ」開館記念として寄贈され、市民運動公園に植樹されました。市民公募により斉藤道代氏の「優美で華やかな品位を感じさせる花のイメージをもとに日立市を象徴するもの」として命名されました。花は八重咲で明るい淡紫ピンク色、花着きがよく4月上中旬に開花します。花にはわずかな芳香があり、染井吉野に続いて見頃となる桜として、今後の活用が期待されます。

(認定番号 第5号) 大雄院ほのか ダイオウインホノカ Cerasus ‘Daioin Honoka’

大雄院峰薫 品種特性詳細 平成29年3月7日認定。申請者 茨城県北日本花の会
大雄院ほのかは、日立市・天童山大雄院に1900年頃には植えられていたと推定される桜で、この桜の原木がある寺院の名称とともに日立市発展の基礎となった日立鉱山が所在する大雄院と花に薫りがあることから、日立の山の峰々に香り豊かに咲き誇る可憐な八重桜として、茨城県北日本花の会により命名されました。花は八重咲、蕾は紅色で開花時にはやや薄い淡紅色になり、雄しべの数が非常に多いことが大きな特徴です。花には芳香があり、4月中下旬に開花します。遅咲きの八重桜として名所づくりに活用されることが期待されます。

(認定番号 第6号) 森小町 モリコマチ Cerasus ‘Morikomachi’

森小町 品種特性詳細
写真提供 吉田 正之 氏
平成29年6月30日認定。申請者 北海道森町
森小町は、1978年に北海道茅部郡森町在住の故・田中淳(タナカマコト)氏が森町固有種である堀井緋桜を母親として、染井吉野を人工交配して誕生した品種とされています。1978年に播種後、育成された苗木は1987年に青葉ケ丘公園に移植され、1988年に公募により森小町と命名されました。原木は2014年6月に枯死しましたが、当会結城農場で栽培されていた個体が2015年10月に青葉ケ丘公園に植栽されました。森小町は、開花時期が染井吉野後に見頃となること、蕾が濃紅色、花色は花弁に濃淡の紅色がぼかし状となり美しいこと、花着きがよく、葉に先立って開花するなど観賞性が高いことから、桜の名所づくりに活用されることが期待されます。

(認定番号 第7号) 弘前雪明かり ヒロサキユキアカリ Cerasus ‘Hirosaki-yukiakari’

森小町 品種特性詳細 平成29年11月15日認定。申請者 弘前市
この桜は1980年頃に市民から寄贈されて弘前公園に植栽したもので、1989年に当会主催の桜シンポジウムにおいて新品種と指摘され、岩手県盛岡市の育種家、橋本昌幸氏により、満開時の花色に因んで弘前雪明かりと命名されました。花は八重咲、蕾は紅色、開花と共に淡紅色に紅色の覆輪状となり、やがて満開時には白色になります。花には芳香があり、弘前市では5月上旬に開花します。染井吉野後に開花する美しい八重桜なので、弘前市における桜の名所づくりに活用されることが期待されます。