花と緑の研究所
花と緑の研究レポート
自主研究
組織培養の継代培養の個体差(2006年度)

発注: |
自主研究 |
実施場所: |
日本花の会結城農場 |
期間: |
平成18年4月~平成19年3月 |
事業の目的(経緯と概要)

組織培養による大量増殖の過程で行う作業に、継代培養という成長した茎頂組織を2週間ごとに新しい培地に移植し、増殖率を上げる作業があるが、大漁桜で採取した茎頂組織固体の初期移植によっての成長過程を比較して、どのくらいの差が出てしまうのかを調査し、今後の育成計画の参考にする。
実施内容

採取する母樹を決定し、同じ枝から出ている新枝の芽を培養し、成長した茎頂組織を移植し、違いが目視にて判断できるよう1月後の成長を比較観察する
実施品種:大漁桜(タイリョウザクラ)
考察

今回の調査で採取した茎頂により、多芽体の発芽率が悪く、葉姿肥大もせずに成長の遅い固体が同じ樹木の一枝からこれだけ個体差が出るのは分かったが、さらに組織の摘出した大きさや培地への置床する角度の違いなどのカルスの肥大影響比較を調査しなくては、採取した芽によって個体差が出るとは言い切れない。