全国花のまちづくりコンクールは、1990年に開催された国際園芸博覧会である「国際花と緑の博覧会」の基本理念「自然と人間との共生」を継承し、それを発展させ、花と緑にあふれる国づくりを推進するために、翌年から開始されました。これまでに受賞された皆さんは、全国各地で花のまちづくりのリーダーとして活躍されています。
花のまちづくりの考え方
花や緑は、心の安らぎをもたらし、気持ちを爽やかにしてくれる、私たちの生活に身近なものです。花のまちづくりは、人と花や緑が、花をめぐる人と人が影響しあい、美的センスを磨き、花を介した交流を活発に行い、生き生きとした美しく心地よい地域をつくっていく活動です。その原点は、一人ひとりが自分たちの身の回りをきれいにし、美しい景観を共有しようとする心です。
また、花や緑をいかして周辺の環境や自然を大切にすることは、地域の資産を次世代に引き継ぐことになります。こうした取り組みは、コミュニティの活性化や観光など地場産業の振興にも結びつき、地域社会の魅力を高めることに繋がります。
花のまちづくりの進め方
花のまちづくりは誰でも楽しく参加できる活動です。住民・団体・学校・企業はそれぞれが独自に活動する他に、行政や各種団体等と力を合わせ、役割分担して地域のニーズに合ったやり方で進めることも有効です。次世代を担う子供たちが参加することで、自主性や協調性、地域への愛着心が育つことが期待されます。
また、行政には住民活動を支援する他に、普及啓発や公共の空間での花を活用した整備なども望まれます。
花のまちづくりは一過性のものではなく、地域の特性も活用しながら、継続的な活動として展開されることが期待されています。
花のまちづくりコンクールの役割
1)優れた活動を育てる・拡げる
応募することで、応募者が自分たちの取り組みを自ら点検し、ステップアップする学習の機会にしていただきます。優れた花のまちづくり活動を顕彰して紹介することで、花のまちづくりを全国各地に拡げていきます。
2)“花の社会性”を活かす
花は、人と人、人と社会をつなぐツールです。花が地域社会に及ぼすプラスの影響を“花の社会性”と呼んでいます。
花のまちづくりは、地域の環境づくりやコミュニティづくり、人づくりに資する“花の社会性”をまちづくりに活かす活動です。
運営
提唱 / 農林水産省・国土交通省
後援 / 文部科学省・全国知事会・全国市町会・全国町村会・一般社団法人日本経済団体連合会・一般社団法人日本新聞協会・NHK
主催 / 花のまちづくりコンクール推進協議会
(公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会・公益財団法人都市緑化機構・一般財団法人日本花普及センター・公益財団法人日本花の会)
コンクール事務局 / 公益財団法人日本花の会
〒105-8316 東京都港区海岸一丁目2-20 汐留ビルディング
TEL : 03-6849-9821 FAX : 03-6849-9822