災害復興支援
“思い出桜”の後継樹の育成例
生き残った“思い出桜”の治療・保護、接ぎ木による後継樹の生育や接ぎ木講習会の開催を支援します。
“思い出桜”の接ぎ木による後継樹の生育例
“なとり復興桜”の苗木育成を支援(宮城県名取市)
宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区は2011(平成23)年3月11日の東日本大震災による津波により壊滅的な被害を受けましたが、 復興のために伊達政宗公の頃から開削された貞山(ていざん)運河沿い周辺などに3,000本の桜を植え、新たな桜の名所をつくることが計画されています。
ここに植えられる桜は、被害を受けながらも今年4月に花を咲かせ、この暑い夏も乗り切って成長している閖上小学校や閖上中学校の桜から増やした苗木を中心に植える予定です。
事業は名取市観光協会 なとり観光プロジェクト実行委員会が進めるものですが、当会では結城農場で長年、苗木を生産してきた経験を生かして、 この事業に協力させていただくことになりました。
その第一歩として2011(平成23)年9月7日に閖上地区において増殖用の枝(穂木と呼びます。)を採取、9月9日に結城農場内にて接木を実施しました。
来年11月には1m以上の苗木になるよう育成管理を進めて行きます。今後、復興計画の進展に合わせて、この苗木からさらに苗木を増殖していく予定です。
震災後、春に花を咲かせ、成長している名取市閖上中学校の桜(9月7日)
穂木の採取及びボランティアに説明をする田中農場長(9月7日)
写真提供:なとり観光復興プロジェクト
当会結城農場内の苗木生産畑で接ぎ木を実施しました(9月9日)
芽接:増やしたい品種の芽を台木に接ぎ、苗木を育成する方法で、9月に実施します
③削り取った閖上中学校の桜の芽
④台木(大島桜)の側面を削り取る
⑤ ③の芽を差し込んだ様子
④台木(大島桜)の側面を削り取る
※なとり観光復興プロジェクト…http://www.yuriage.jp/index.html