公益財団法人日本花の会

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桜の名所づくり

鷽(ウソ)の被害と予防


  • 桜の枝に止まっているウソ

ウソという野鳥による桜の花芽の食害では、被害が甚だしい場合には、ウソがとまれない枝先を除く、ほぼ全ての花芽が食害されてしまい、開花期になっても花が咲かないため鑑賞性が著しく低下してしまいます。ウソは、夏季は亜高山帯に生息していますが積雪期になると低山帯に移動し、桜や梅などの花芽を食害します。移動してくる時期は地域や年によって変動がありますが12月末から3月上旬頃にかけてです。食害の発生は、ウソがついばんだ花芽の殻が桜の木の下に散らばるので、それによって確認することが出来ます。予防方法は、食害が確認できたら、忌避剤としてベフラン塗布剤(イミノクタジミン酢酸塩)15倍液を散布すると効果的です。散布方法としては、枝幹上に雪が付着していない晴天時に枝先まで薬液がかかるように充分に散布します。