公益財団法人日本花の会

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桜の名所づくり

桜苗木の受託生産と育苗

桜の名所づくりや名所の再生にかかわる桜苗木の受託生産と育苗を行っています。 また、生産した苗木を利用した名所づくりの提言などにも取り組んでいます。 地域に残る名木を利用して、桜の名所を創っていこうという計画などがございましたら、ご相談を承ります。

  • 写真:圃場の様子
    圃場の様子
  • 写真:苗木
    苗木

受託事業の紹介

‘紅房桜’(福島県浪江町):地元ゆかりの品種で復興を進める

写真:‘紅房桜’(福島県浪江町) 浪江町出身者が地元に桜の名所をつくろうと寄贈した新しい園芸品種‘紅房桜’1,000本の苗木は、2011年の東日本大震災の影響で枯死等により150本程度に急減しました。そこで、浪江町は住民に親しまれてゆかりのある‘紅房桜’の生産を当会に委託。結城農場での育苗を経て、2021年2月に浪江町内各所で500本が植栽されました。当会は苗木の受託生産のみならず、現地で植栽管理などのアドバイスも実施しました。

さくら市立氏家小学校(栃木県さくら市):歴史ある桜の後継樹を育成

写真:さくら市立氏家小学校(栃木県さくら市) 氏家小学校の校庭には樹齢90年以上の‘染井吉野’があります。1964年の東京オリンピック開催時に聖火リレーが栃木県を訪れた際、北海道開拓の父クラーク博士に感銘を受けていた旧氏家町長が、“Boys, be ambitious!”(少年よ、大志を抱け)の言葉に因んで「大志桜」と命名。当会は後継樹育成のため2021年9月に接木を実施しました。施設の建替えや道路の拡幅などに伴って歴史のある桜が伐採される事例が増えていますが、記憶に残る桜の後継樹を接木によって育成して欲しいという依頼も増加しています。

‘夢待桜’(東京都大島町):新品種の桜で地域振興を目指す

写真:‘夢待桜’(東京都大島町) ‘夢待桜’は伊豆大島在住の植物研究家・尾川 武雄氏(故人)が育成した極早咲きの桜で、「夢待」の名称で農林水産省に品種登録されています。権利を継承した(株)椿は、この桜による名所づくりと伊豆大島の地域振興を図るため、当会に苗木50本の育成を委託しました。2021年9月に100本の接木を実施し、2022年度の納品に向けて育成しています。当会は地元ゆかりの桜を活用した名所づくりを支援するため、強健な台木による育苗に積極的に取り組んでいます。

国立遺伝学研究所(静岡県三島市):貴重品種の保存を支援

国立遺伝学研究所(静岡県三島市) 国立遺伝学研究所には日本全国から収集した約250種類の桜が保存されていますが、植栽後50年以上の経過に伴い樹勢の衰退などが散見され、品種の維持・保存が課題となっています。当会は2012年に(公財)遺伝学普及会から依頼を受け、これら貴重な桜品種の後継樹を育成するため、強健な実生台木を用いた苗木育成に取り組んでいます。2021年度には34品種を納品し、2012年からの累計本数は約300本に達しました。当会は永年培った育苗技術を活用して貴重品種の保存を支援しています。