公益財団法人日本花の会

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桜の名所づくり

‛染井吉野’ を伝染病から守ろう!

サクラ類てんぐ巣病

写真:てんぐ巣病の枝(落葉期)

サクラ類てんぐ巣病はかびの一種(タフリナ菌)が原因でおこる伝染病です。全国に植えられ、お花見を楽しませてくれる ‛染井吉野’ はこの病気にとても罹りやすく、罹った枝を放置しておくと花が咲かなくなり、やがて樹全体に広がり枯れてしまいます。‛染井吉野’ は病気に弱く、寿命が短いといわれますが、その大きな原因がこの病気です。多くの地域で、この病気に罹った桜がそのまま放置されているため、これらが伝染源となって日本各地に被害が拡大しています。未来に向けて、‛染井吉野’ の花を楽しむためにも、蔓延しているサクラ類てんぐ巣病から ‛染井吉野’ を守って行きましょう。

サクラ類てんぐ巣病

‛染井吉野’ の枝に形成されるコブ症状

写真:枝に形成されるこぶ

数年前より‛染井吉野’の枝に、このようなコブ症状が目立つようになってきました。現在、研究機関による調査・研究が進められていますが、未だ原因が明らかになっていません。しかしながら、日本各地の ‛染井吉野’ に被害が蔓延しており、伝染性があることは明確です。枝の一部に生じた小さなコブは数年かけて徐々に大きくなり、やがてコブより先端の枝が枯死したり、樹全体に広がって樹勢が衰退していきます。

‛染井吉野’ の枝に形成されるコブ症状

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