日本花の会

桜の名所づくり

クビアカツヤカミキリ

クビアカツヤカミキリ(学名:Aromia bungii、別名:クロジャコウカミキリ)

特徴

 本種は中国、台湾、朝鮮半島、ベトナム北部などを原産とし、成虫の体長は約2.5~4㎝で全体的に光沢のある黒色、胸部が赤く(海外では胸部が黒い個体も存在)、独特な香りを放つのが特徴です。幹や主枝の樹皮の割れ目に産卵(在来のカミキリムシの産卵数の数倍)、8~9日後に孵化した幼虫が2~3年かけて材部を食害(多量のフラスを排出)し、6月中旬~8月上旬頃に成虫となって樹木の外に出てきます。壮齢や老齢のサクラが被害を受け易いばかりでなく、原産国ではカキ、オリーブ、ハコヤナギ、セイヨウスモモ、ウメ、モモ、ザクロ、コナラ、ヤナギなども宿主とされ、本種が多数加害すると樹木を衰退・枯死させることもあり、中国では重要害虫に指定されています。


日本での発生状況

 日本へは外国産梱包資材に紛れて侵入してきたと考えられ、2012(平成24)年に愛知県のサクラ・ウメで初めて報告されました。翌年には埼玉県のサクラ、2015(平成27)年には群馬県、東京都、大阪府のサクラ、徳島県のサクラやモモ、2016(平成28)年には栃木県のサクラでも確認されています。
 本種の生態や分布が拡大している状況から国内の生態系への影響が危惧ざれ、2015(平成27)年の「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(環境省及び農林水産省)」に総合対策外来種として記載され、2017(平成29)年7月には、特定外来生物(環境省)に指定される見込みです。

  • 成虫(左:オス、右:メス)
    成虫(左:オス、右:メス)
  • 写真:幼虫の食害部に発生したフラス
    幼虫の食害部に発生したフラス

対策

 本種の発生が確認されてから行政や専門家を中心に情報発信が行われ、発生地では成虫の捕殺や複数の食入・脱出孔が確認された樹木の伐倒などの拡散防止策がとられていますが、未だ十分な効果が得られていません。
 現状のまま被害が拡大すると、より大きな影響を及ぼすことが懸念されるため、専門家や行政のみならず、住民も連携した防除に取り組むことが必要になってきています。

退治ならびに情報提供のお願い

成虫やフラスの発生を発見したら、その場で捕殺することが有効です。
また、被害状況の確認や今後の対策に向けて、地元の自治体及び下記の連絡先にお知らせください。
2017(平成29)年5月には適用拡大によって本種に利用できる薬剤(ロビンフッド:住友化学株式会社)も登録されています。
新しい情報が届きましたら、随時掲載予定です。

【連絡先】
国立研究開発法人森林研究・整備機構
森林総合研究所 森林昆虫研究領域
穿孔性昆虫担当チーム
TEL:029-829-8251
メール:sakurakamikiri@ml.affrc.go.jp 注意喚起チラシ

公益財団法人日本花の会 事務局
〒107-8414東京都港区赤坂2-3-6
TEL:03-3584-6531/FAX:03-3584-7695
メール:hananokai@komatsu.co.jp

その他、協力要請の紹介

 モモの被害が甚大な徳島県では、クラウドファンディングによる本種の防除プロジェクトを進めています。
ご協力可能な方は、以下をご確認ください。
なお、クラウドファンディングへの寄附はふるさと納税と同じシステムで税金の控除が受けられます。
日本のサクラ、モモを守る!クビアカツヤカミキリ撲滅プロジェクト