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桜の名所づくり

クビアカツヤカミキリ

外来カミキリに関する情報

クビアカツヤカミキリに加えて、2023年9月1日より「ツヤハダゴマダラカミキリ(Anoplophora glabripennis」及び「サビイロクワカミキリ(Apriona swainsoni」が特定外来生物に指定されました。ツヤハダゴマダラカミキリは侵略的外来種ワースト100に挙げられており、様々な広葉樹を加害します。サクラにも加害することが知られています。
環境庁報道発表資料
広葉樹を食害する外来種ツヤハダゴマダラカミキリ情報(森林総合研究所)

クビアカツヤカミキリ(学名:Aromia bungii、別名:クロジャコウカミキリ)

特徴

本種は中国、台湾、朝鮮半島、ベトナム北部などを原産とし、成虫の体長は約2.5~4cmで全体的に光沢のある黒色、前胸部が赤く(海外では前胸部が黒い個体も存在)、独特な香りを放つのが特徴です。幹や主枝の樹皮の割れ目に産卵(在来のカミキリムシの産卵数の数倍)、8~9日後に孵化した幼虫が2~3年かけて材部を食害(多量のフラスを排出)し、6月中旬~8月上旬頃に成虫となって樹木の外に出てきます。壮齢や老齢のサクラが被害を受け易いばかりでなく、原産国ではカキ、オリーブ、ハコヤナギ、セイヨウスモモ、ウメ、モモ、ザクロ、コナラ、ヤナギなども宿主とされ、本種が多数加害すると樹木を衰退・枯死させることもあり、中国では重要害虫に指定されています。

日本での発生状況

日本へは外国産梱包資材に紛れて侵入してきたと考えられ、2012年に初めて国内に侵入が確認されてから、現在13都府県にまで被害が広がっています。
本種の生態や分布が拡大している状況から国内の生態系への影響が危惧ざれ、2015年の「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(環境省及び農林水産省)」に総合対策外来種として記載され、2018年1月には、特定外来生物(環境省)に指定されました。

  • 成虫(左:オス、右:メス)
    成虫(左:オス、右:メス)
  • 写真:幼虫の食害部に発生したフラス
    幼虫の食害部に発生したフラス

対策

本種の発生が確認されてから行政や専門家を中心に情報発信が行われ、発生地では成虫の捕殺や複数の食入・脱出孔が確認された樹木の伐倒などの拡散防止策がとられていますが、未だ十分な効果が得られていません。
現状のまま被害が拡大すると、より大きな影響を及ぼすことが懸念されるため、専門家や行政のみならず、住民も連携した防除に取り組むことが必要になってきています。


退治ならびに情報提供のお願い

成虫やフラスの発生を発見したら、その場で捕殺することが有効です。
また、被害状況の確認や今後の対策に向けて、地元の自治体にお知らせください。

本種に利用できる薬剤は(ロビンフッド:住友化学株式会社)に登録されています。
新しい情報が届きましたら、随時掲載予定です。