公益財団法人日本花の会

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桜の名所づくり

健康診断

植栽後6年以上が経過した桜は1年に1度、夏期に健康診断をして、樹勢に悪影響を与える点がみらたら早めに対応していきましょう。桜の健康状態を把握して早めに対処することも、管理上重要な作業内容の一つです。下記のチェックポイントを参考に皆さんの桜の健康診断をしてみましょう。

1.植栽間隔の再確認
将来、過密な成育環境にならないよう、広めに植えてありますか。間隔が狭いときには早めに、間引きや移植を実施しましょう。

2.個々の健康状態を見る
下記の状態になっている木は、樹勢が衰退しています。衰退の原因には、水はけが悪いための根腐れや、土中の栄養不足、病害虫の被害が考えられますので、専門家に相談の上、適切な対策を施してください。


症状 コメント

・木の上部の枝が枯れが目立つ
・根際の主幹部より「胴ぶき枝」が多数見られる

・木の根元から見上げて見て、空が透けて見えるくらい葉が少ない

・開花時期に花のボリュームが少く感じる
・枝の先端部にだけ、まとまって開花する

・自然降雨があるにも関わらず、葉が丸まっている

・9月上旬ごろ周辺の桜は「葉」が残っているのに早期落葉してしまう