日本花の会

桜の名所づくり

トピック

ソメイヨシノの配布・販売取り止めのお知らせ

ソメイヨシノは日本人に最も親しまれている桜ですが、“てんぐ巣病”に罹りやすいことが知られています。 この病気に罹った枝は そのまま放置しておくと徐々に蔓延し、花が咲かなくなり、やがて枯れてしまいます。

また、“てんぐ巣病”は伝染性の病気であるため、ソメイヨシノを継続して 配布することがこの病気が拡大につながることを懸念し、日本花の会では 平成17年度からソメイヨシノの配布を中止していました。

これまでは、根強いソメイヨシノの人気に応えるため、植栽地で定期的な管理を実施し、 責任を持って“てんぐ巣病”の対策がおこなえる場所に対しては 販売という形で対応してきましたが、H21年度からソメイヨシノの苗木の販売を中止することになりました。

ソメイヨシノの代替品種

写真:ソメイヨシノの代替品種

【ジンダイアケボノ】

日本花の会ではソメイヨシノに変わる品種として、花や開花時期が類似するジンダイアケボノを推奨しています。

ジンダイアケボノは、神代植物公園で発見されたサクラです。 もともと米国から日本に導入した‘アメリカ(米国名:アケボノ)’として育てられていましたが、‘アメリカ’とは形態が異なることが判明し、 ジンダイアケボノと名づけられました。その形態から見て米国本土のサクラ属の野生種との雑種とは考え難く、日本から米国に渡った日本のサクラ同士の雑種と考えられます 。

ジンダイアケボノについて

神代曙(ジンダイアケボノ)
Prunus × yedoensis ‘Jindai-akebono’

写真:神代曙(ジンダイアケボノ)

花は中輪、一重八重咲きで淡紅色。開花期は4月上旬。 都立神代植物公園に原木があります。ソメイヨシノよりもてんぐ巣病にかかり難く、濃い花色をしています。ソメイヨシノ系です。

最近確認される病害虫

侵入害虫 クビアカツヤカミキリ

写真:クビアカツヤカミキリ

2012年に日本で初めて侵入が確認されたクビアカツヤカミキリが現在もその分布を拡げていることが懸念されています。
クビアカツヤカミキリによって加害されたサクラは枯れてしまう可能性もあり、これ以上生息地が拡大しないように早期の撲滅が求められる病害虫です。

【対策】
クビアカツヤカミキリについて

枝に形成されるこぶ

写真:枝に形成されるこぶ

近年、サクラの枝に形成されているコブ(写真は‘染井吉野’)がよく観察されています。
このコブについて、まだ詳しいことはわかっていませんが、 日本花の会では第二のてんぐ巣病になる可能性があるとして現在調査中です。

【対策】
サクラに形成されるこぶについて

アブラムシ類

写真:アブラムシ類

春期萌芽した新葉が捲くれて展開せず、このような症状の葉が次々増えていく。 被害がひどい場合には、新枝の成長が止まり夏季に落葉することもある。 萌芽直前ごろ薬剤散布時すると効果です。但し、葉が捲いてしまった後での散布は効果が少ないので注意が必要。

【対策】
サクラに発生する代表的なアブラムシ類

チュウレンジバチの幼虫

写真:チュウレンジバチの幼虫

1年に3~4回発生する。
多くはバラの葉に発生して、葉を周辺部分から食害し、主脈を残して丸坊主にしてしまう。

【対策】
発生初期の群棲している幼虫を葉ごと切り取って捕殺する。 大量に発生している場合は薬剤を散布する。