花のまちづくり
花壇のデザイン
花壇のタイプは一年生の草花が中心のものもあれば、一年生と多年生の草花を組み合わせたもの、アジサイやバラなどの花木類と草花を組み合わせたもの・・・
また、花壇の他にもハンギングバスケットやフラワーボックスなどのコンテナに植えられたものなど、タイプは様々です。
花壇づくりは、条件がそれぞれに異なるものですから、決まった形に治めることはできません。しかし、花壇をデザインする方法、花をきれいに見せる方法で、一定のパターンがあります。
ここでは“花の社会性”を発揮させる花壇づくりの過程を紹介します。
まず、いくつかの過程で、関わる多くの人の考えを集約させていくことが大切です。
ステップ1 花壇のコンセプトとテーマを決める
どんな花壇にするか・・・
たとえば夏の花壇だと、花苗としてはサルビアとメランポジウム、ペチュニア、シロタエギク、マリーゴールドがあるから、これらを組み合わせて模様をつくり・・・というように、植える花苗の材料を優先させて花壇デザインを考えていませんか?これではこの花壇にはテーマ性が感じられません。手元にある材料をただ並べて植えるといったものになってしまいます。
花壇をデザインするうえで、そのコンセプトとテーマをみんなで考えます。ここでいうコンセプトとは、その花壇が持つ一貫した考え方(概念)のようなもので、花壇づくりの根幹となるものです。テーマはコンセプトをより具体的に分かりやすい言葉にしたものだと考えてください。例えば、コンセプトは「誰もが楽しめ、誰にもやさしい花壇」、テーマは「彩りと香りのまち角」というようなものです。
ステップ2 花壇の色合いや模様のパターンを決める
コンセプトやテーマを徐々に花で具体化していきます。 コンセプトやテーマにそって花壇の色具合や模様のパターンを決めます。 例を挙げるとステップ1のテーマを受けて、
- 明るくてはっきりした色の花 (黄色系6、ピンク系3、白1)
- 三角模様で色を分け、繰り返す
- 花が香る花木を入れる
ステップ3 具体的な草花の材料などを考える
- 1年草、多年草、花木などの植え込む種類
- 生育特性が似ているものを選択
- 草丈を考え変化をもたせる
- 花と緑の割合を考える(緑を基調)
まとめ
できるだけ多くの人が花壇づくりの当初から関わる。これが“花の社会性”を発揮させるポイントです。段階を経て取り組むことで、花壇づくりで成功したときの達成感と花壇への愛着は倍増され、仲間とのきずなも深まり、次の花壇づくりの意欲が湧いてきます。
それから花壇づくりの一年間を振り返ることも大切です。
- 花はいつも生き生きとしていたか
- まわりの景観と調和していたか
- 季節性はあったか
- 他人の評判はよかったか
- 管理に苦労したか