桜の名所づくり
当会が関わった桜の名所
桜の名所づくり【植樹(国内)】
日本国花苑(秋田県井川町)
秋田県の立県100年や小学校の統合校舎の完成、昭和天皇・皇后の訪欧を記念して、1972年に200種類2,000本の桜を植樹しました。 また、1995年に見本園を拡大するにあたっては、当会が植栽計画をつくりました。現在は総面積約40haもある桜の名所になっています。
2005年には第24回全国さくらシンポジムが井川町で開催されました。
かんざき桜の山桜華園(兵庫県神河町)
兵庫県神河町の大嶽山の山麓15haで、原寸大の桜の青空博物館をつくろうと、昭和60年代から桜を植樹し始めました。現在は240品種3,000本の桜が育つ名所です。植えられた品種の多くは、当会の結城農場で特別に栽培したものです。
品種数が多いので、3月中旬~5月上旬までの間、長く桜の花が楽しめます。
伊香保グリーン牧場(群馬県渋川市)
開園20年周年を記念して桜の名所にしようと、今まであった桜に加えて当会が苗木を提供し、牧場内に植樹しました。植樹にあたっては当会が植栽計画をつくり、ゾーンごとに異なる桜が植えられていて、19品種1,500本が咲き誇ります。
4月中旬から5月上中旬までさくら祭りが開催され多くの家族連れを楽しませています。
思川緑地(栃木県小山市)
小山市では市内で見つかった桜 ‘ 思川 ’ を1982年に市の花に制定しました。市民にこの桜をもっと親しんでもらおうと市内全域に植樹を進め、当会ではこれに協力しています。
市内を流れる思川の堤防沿いの緑地は、2000年から市民が里親となって桜を植樹したもので、今では1,000本以上が綺麗に咲き揃い、散策に訪れる市民の憩いの場となっています。
明治神宮外苑(東京都新宿区)
当会の創設者である河合良成氏が、都心でも桜の名所をつくりたいと、亡くなる直前でしたが明治神宮外苑に桜の植樹を指示しました。その後、河合良一氏がこれを引き継ぎ、1970年に1,500本の桜を植樹しました。
今では春ともなると八重紅枝垂や里桜類が花を咲かせ、明治神宮外苑は美しく彩られます。
天龍峡桜街道(長野県飯田市)
1998年4月、天龍川に沿って新設された道路に桜並木をつくることになり、当会が提案した同じ時期に咲く、10品種200本の桜が植樹されました。これらの桜は2㎞にわたって大きく育ち、絢爛豪華な桜が咲くようになり、花見客を楽しませています。
桜の保全・管理には南信州日本花の会のメンバーが協力しています。
北の丸公園(東京都千代田区)
皇太子殿下と同妃殿下のご成婚をお祝いして、1993年に36品種76本の桜を植樹しました。開花時期が同じ品種をゾーン分けして植えてあり、花が一斉に揃って咲きます。
吉田茂元首相の銅像のまわりの八重桜は見事です。
馬場先門(東京都千代田区)
昭和天皇の在位60周年を記念して、1986年には皇居やお濠沿いなどにたくさん桜が植えられました。当会からも皇居の馬場先門や乾門の周辺に桜を寄贈しました。
馬場先門周辺の桜は、オフィス街のオアシスとして親しまれています。
桜の名所づくり【植樹(海外)】
現在、EU加盟国では日本からの桜苗木の輸入が原則禁止されています。
ハンブルグ市(ドイツ)
1977年から3年間かけて5,000本の苗木を寄贈しました。ハンブルグ市内を流れるアルスター河畔の公園をはじめ、市内の公園に植えられました。
花の時期には市民が桜を見ながら散歩する姿が見られます。
ベルリンの壁跡(ドイツ)
東西ドイツの統一を果たしたベルリン市へ1991年に苗木3,000本を寄贈しました。
これはテレビ朝日が企画した「ベルリンの壁跡に桜を植えよう」というさくらキャンペーンに協力したものです。苗木は壁跡以外にも市内の公園や幼稚園、周辺自治体などにも植えられました。
ベルサイユ市(フランス)
1981年、日仏友好の証として、フランスのベルサイユ市に5,000本の苗木を寄贈しました。市内の公園や病院などの公共施設に植えられています。
写真は市立中央病院に咲く八重桜の‘普賢象’(左)と‘鬱金’(右)です。
キューガーデン(イギリス)
世界的にも有名なロンドン郊外にある植物園のキューガーデンに、1980年、日本で育種した新しい八重桜の松前系品種などの苗木を53本贈りました。今では園内の一角に植えられ、きれいな花を咲かせています。
その返礼としてイギリスで育種されたアーコレード、ホクサイなどを結城農場にいただきました。