桜の名所づくり
当会が関わった桜の名所
桜の名所づくり【保全・再生】
権現堂桜堤(埼玉県幸手市)
権現堂桜堤には全長1kmに約1,000本の‘染井吉野’が植えられています。
終戦直後に植えられたものが多く、樹勢の衰えが目立ち始めました。当会が病害虫の駆除や枯れ枝の剪定、施肥などの方法を説明し、地域の住民ボランティアと協力して桜の保全に取組んでいます。
大学通りの桜並木(東京都国立市)
1993年に植えられた‘染井吉野’を中心にヤマザクラ、里桜類211本が生育しています。
国立市の要請を受けて、市民ボランティアと協力して桜守活動を呼びかけ、桜の保全活動も一緒に行ってきました。
2002年には第21回全国さくらシンポジウムが国立市で開催されました。
臥竜公園(長野県須坂市)
竜ケ池周辺に150本の桜が植えられており、市民ボランティアの臥竜公園桜守の会のメンバーが桜の保全・管理に携わっています。当会は桜守活動への協力や樹勢回復検討委員会のメンバーとして参画しています。
2004年には第23回全国さくらシンポジウムが須坂市で開催されました。
上野恩賜公園(東京都台東区)
上野公園で桜の保全活動に取り組んでいる上野桜守の会の活動に協力して、公園内の桜の品種同定調査やガイドマップづくり、樹勢回復、後継樹の接ぎ木増殖などで一緒に活動しています。
千葉県立青葉の森公園(千葉県千葉市)
千葉市の中心街に近い、約54haもの広さをもつ公園です。当会が1993年~1995年にかけて園内の桜の樹勢診断と見直し設計を受託し、現在はそれに従って桜が移植され、見ごたえのある桜の名所となっています。
糸川沿い(静岡県熱海市)
熱海市では中心市街地を流れる糸川沿いを熱海市にふさわしい観光名所にしようと桜並木をつくり直し、景観を一新しました。 当会は、この桜並木の再生に設計等で協力しました。
高木は‘寒桜(熱海桜)’に統一し、桜の根元周りに温暖な熱海市に似合う花木を植えて、彩りのある桜並木をつくりました。
桜淵公園(愛知県新城市)
江戸初期から桜の名所と知られた桜淵公園は、近隣する豊川の渓谷美から「三河の嵐山」との異名があります。樹勢の衰えを危惧した三河の日本花の会が地元有志とともに桜保全に取り組みました。
管理の大切さを訴えながら、秋には大勢の市民と一緒に樹勢回復のイベントを10年限定ではありましたが開催するなど、街の活性化にもつながった公園となっています。
八幡高見地区(福岡県北九州市)
八幡東区の高見地区は、企業の社宅が集中する地区でしたが、地区全体の街並みを整備するにあたり、今まであった桜を活かした特徴あるまちづくりを進めることになりました。1996年に「八幡高見地区緑化基本構想」を取りまとめ、これを元に地区内の道路別に桜の品種を変えて植えるなど、桜の映える街並みづくりが実施されています。
市房ダム湖周辺(熊本県水上村)
水上村は、ダム湖周辺に植栽した約1万本の‘染井吉野’を中心に、日本一の桜の里づくりに取り組んできました。桜の樹勢衰退が目立ち始めたため、1997年から2001年にかけて、成育密度管理、サクラ類てんぐ巣病罹病枝の切除、施肥などの樹勢回復処置を実施。その結果、桜の見応えが増し、3月下旬の桜まつりには大勢の花見客が訪れ、県下有数の桜の名所地として賑わっています。