桜の名所づくり
長野県富士見町指定天然記念物 高森観音堂の枝垂桜の樹勢回復
樹勢回復工事
調査結果を受け、2008年に樹勢回復工事を実施しました。
調査結果から土壌環境の改善が不可欠と考え、土壌表層部の乾燥と地下部の過湿状態の解消を図り、同時に養分供給を促す土壌環境の改善方法を検討しました。
土壌環境改善のコンセプト

【現況】
表層部と地下部で空気や水分の移行が望めない状態。

【樹勢工事後】
土壌改良材を混ぜて埋め戻し、表層部と地下部で空気や水分の移行経路(バイパス)を確保し、細根の発根を促します。
【工事の数年後】
地表を落ち葉でマルチングしバイパスを増設することで、植栽基盤全体の土壌環境改善を図ります。
樹勢回復工事
- ←エアスコップでバイパス用の穴を掘った状態。
1㎡当たりに1穴の割合で、掘り出した穴に完熟堆肥とボカシ肥を混入して埋め戻しました。
工事前(2008年4月4日)- ↓腐朽の進行防止のため、
枯枝の除去を実施しました。
工事後(2008年4月24日)
工事完了後の様子
2008年4月